エナメル革財布の手入れ方法

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エナメル革財布の手入れ方法

エナメルレザーの魅力

そもそもエナメル革とはどういった革なのでしょうか。

エナメル革は、牛革などの鞣した革にワニスと呼ばれるアマニ油とウレタン樹脂を混ぜたニスを表面に塗ります。このニスを塗る工程を何度か繰り返すことで、美しい光沢のある革になっていくのです。

エナメルレザーは、かつて舞踏会などで使用される靴のために開発されたものです。エナメルレザーの開発者が、開発方法の特許を取得したことから、「パテント(特許)レザー」とも呼ばれています。

このような経緯もあることから、エナメルレザーを使用した製品は、ビジネスやフォーマルなシーンで広く使用されており、とても人気のある革と言えます。

フォーマルシーンだけでなく、カジュアルなファッションなどにも取り入れられていますので、多くの人々が愛用しています。

そのように愛されるエナメルレザーの大きな魅力は、主に以下の5点です。

美しい艶

エナメルレザーの最大の特徴と言えるのが、高級感のある美しい艶です。

上記にあるように、カジュアルなシーンはもとより、ビジネスやパーティーなどのフォーマルな場面でもエナメルレザーは大変好まれます。

靴だけでなく、鞄や財布などの小物にも多く使用されています。

水に強く汚れにくい

エナメルレザーは何層もの樹脂を塗り重ねて作られるので、大変優れた耐水性があり、汚れにくくなっています。

革に染み込む前に、さっと汚れを拭き取ってしまえば大きな汚れに繋がりにくいのが嬉しいところです。また他の革にありがちな雨水によるシミなども防ぐことができます。

耐久性がある

革の表面を樹脂で覆っていますので、耐久性も他の革より大変優れています。そうそう傷がつかないので、さまざまな場面で気兼ねなく使用することが可能です。

革製品を初めて扱う初心者に持ちやすい、優秀な素材であると言えるでしょう。

経年変化が少ない

このように革表面を守っているので、外気などからの影響が少なく、経年変化が少ないのも特徴です。他の革と比べても、あまり目立った変化は見られません。

ただし、樹脂の劣化が見られる場合は濁った色をしていることもあります。その場合は、メンテナンスや専門業者に修復を依頼してください。

メンテナンスが簡単

上記のお手入れ方法にあるように、革のメンテナンスがとてもしやすく、初心者でも簡単に行なえます。経年変化も少ないことから、こまめに状態を確認し、お手入れをするようにすれば、まだ購入したばかりのような
美しいままの革財布になるでしょう。

エナメルの手入れ方法

エナメル革財布はコーティングがつやつやしていて高級感が魅力的です。

ただし、意外と繊細で定期的お手入れしないと湿気や酸化によって樹脂コーティングが傷み剥がれてしまいます。

重度の痛みは修復できなくなってしまいます。お手入れ自体はとても簡単なのできちんとケアをして剥がれを防ぎましょう。

Step1.汚れやほこりを落とす

専用のケアグッズで行う事をおすすめします。

他の財布でも使用出来ますのでこの機会に購入頂く事をおすすめします。

用意するもの

  • クロス(2~3枚)
  • 馬毛ブラシ
  • エナメル専用レザークリーム

クロスまたは馬毛ブラシで財布全体の汚れや見えないほこりを落とします。財布の折り目やステッチの縫い目などの細かいところも忘れずに。

Step2.エナメル専用レザークリームでクリーニングする

新しいクロスにレザークリームを適量取り、表面の汚れを落とすように優しく塗っていきます。ムラなく丁寧に塗って汚れをきちんと落としましょう。

乾いた後新しいクロスで乾拭きします。

Collonilエナメル皮革用クリーニングフォーム

https://www.collonil.jp/product/lack_mousse

ムース状のテクスチャーでエナメル皮革の表面に付いた汚れやベタつきを落とします。

エナメル特有の風合いと艶を蘇らせます。

ベタつきが気になる場合、軽度のベタつきであれば解消できますよ。カラーレスなのでどんな色のエナメル革財布でも対応可能です。

Collonilエナメル皮革用ツヤ出しローション

https://www.collonil.jp/product/lack_polish

Collonilのクリーニングフォームは艶出し効果はありません。

クリーニングが終わったらこのツヤ出しローションを付けるのがおすすめです。

容器をよく振ったあと財布全体にまんべんなく塗ります。

これによって艶が出るだけでなくエナメルの表面を保護し、硬化を防いでくれますよ。

乾いたらクロスで乾拭きしてください。

SAPHIR ヴァーニスライフ エナメルローション

https://item.rakuten.co.jp/primeavenue/827831/

毎日使うお財布ですから多少の傷や擦れはつきもの。そんなトラブルを目立たなくしたり、手垢などで汚れた部分をクリーニングします。

汚れを落とすだけでなく特別に配合されたワックスが艶を与え、エナメル膜を保護してくれますよ。

カラーはブラックとニュートラルがありブラックはクリーニングとともに補色も可能です。容器をよく振ってから使ってくださいね。

Step3.防水スプレーをかける

エナメルに防水スプレーをかけてしまうと、エナメル質が白く濁ってしまうという書き込みを見かけることがあります。

でもエナメルは水を弾きやすい素材ですが、使っていくうちに雨に濡れてそれが原因でシミになることも。

そんな劣化を防ぐためにも防水スプレーをかけておくと安心です。

使うときは必ずエナメル素材に対応しているのか確認し、目立たない場所で試してから全体にスプレーしてくださいね。

Collonil ウォーターストップ
https://www.collonil.jp/product/water_stop

ウォーターストップはシルクや爬虫類比較、毛皮などの例外を除き様々な素材に使えます。

スプレーをかけてから乾くまでの時間が10分程度とかなり短いのでトラブルが起きにくいのが特徴です。

ツヤ感を出したくない場合はスプレー後に乾拭きしない、もしくはブラッシングを軽く済ませる程度にしておくのがおすすめです。また紫外線による色褪せを防ぐ効果もありますよ。

エナメル革財布の取り扱いの注意点

大変優秀な素材のエナメルレザーですが、弱点とも言うべきものがあり、保管の際などには十分注意しなければいけないことがあります。

エナメル革財布の注意点は、以下の3つです。

  • ひび割れは修復できない
  • 直射日光に当てない
  • 湿気は避ける

順番にご紹介いたします。

ひび割れは修復できない

エナメル革財布にひびが入ってしまうと、修復が困難になってしまいます。

エナメルレザーは樹脂によって革が保護されていますが、その樹脂が経年劣化などの要因でひび割れ、良く折り曲げる箇所の折りジワを起こしてしまうことがあります。

折りジワは樹脂自体が硬い性質であるため、無理な曲げ方をするのが非常に難しいです。一度エナメルレザーに折りジワが付いてしまうと、元に戻すことはできません。

また樹脂に色が移ってしまっていたり、細かい傷がたくさん付いてしまうと、他の革のように補修クリームを塗るなどといった修復を行うことが難しいです。

エナメルレザーの樹脂は、その特性から浸透性がないので革になじむことができず、補修クリームが浮いてしまいます。

エナメルレザーは、専門業者でも修復が難しい素材でもあるので、完全な修復は困難だということを知っておきましょう。

お手入れの時に、ラックポリッシュで保護をすると良いですよ。

直射日光に当てない

エナメルレザーの樹脂は、直射日光による紫外線と高温に弱いため、劣化を早めてしまう原因になります。

紫外線と高温にエナメルレザーがさらされてしまうと、革と樹脂が剥がれてしまい、樹脂が溶けたようなベタつきを発生させてしまったりします。

一度ベタつきが発生してしまうと、ベタつきを落とすことは難しくなります。また樹脂が異様に柔らかくなってしまって、シワや傷を作ってしまいかねません。

直射日光が当たるような場所でエナメル革財布を干したり、高温になるような場所への収納などは避けておくようにしましょう。

太陽が当たらない場所で陰干しをし、温度が上がらない収納場所を選ぶようにすると良いですよ。

湿気は避ける

ひび割れが起こる主な原因は、梅雨などの環境下による高温多湿によるもの。樹脂に含まれている水分が膨張してしまい、革にひびを入れてしまうのです。

耐水性に優れたエナメルレザーですが、空気中に大幅な湿気があって限界値を超えてしまうと、加水分解と呼ばれる劣化を引き起こします。

加水分解が起こる限界値は、経年劣化により徐々に失われていきます。

また日本は高温多湿の国ですので、加水分解を完全に予防することが難しいです。保管時に、よく陰干しをして水分を飛ばしてから、収納するようにしましょう。

革財布のなかに乾燥剤を入れるとなお良いですよ。定期的に収納場所からだして、状態などのメンテナンスと一緒に風を通しておくと長持ちします。

ただし、保管時に防虫剤などを一緒に入れておくのは、色移りの原因になりかねませんので止めておきましょう。

まとめ

エナメルの財布は購入時はピカピカできれいですが、使っていくうちにボロボロになってきます。

そうならない為に、定期的にケアをしっかり行い、購入時の美しさを保つように心がけましょう。

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