そもそも皮革とは?

皮革(ひかく)とは、動物の皮膚を生のまま、または、なめしてあるものを指す。
20世紀以降では人工的に作られた人造皮革(人工皮革と合成皮革、商標名「クラリーノ」「エクセーヌ」など)があり、それらを含む場合もあるが、その場合動物の皮膚をなめしたものを人工皮革と区別するため、天然皮革(てんねんひかく)や本革(ほんがわ)ということもある。ヨーロッパなどでは基準があり明確に区別されているが、日本では基準が浸透しておらず、曖昧になっている傾向がある。
皮革の中でも、元々生えていた体毛まで利用するものは毛皮という。皮と革動物の皮膚をそのまま剥ぎ、製品として使用したものを皮(かわ・ひ)といい、動物の皮膚の毛を除去しなめしてあるものを革(かわ・かく)という。
しかし、後者も「皮」と表示する場合もある。これは、後者の文字が教育漢字の第6学年配当となっていて、第5学年以下では教えなかったことに由来する。英語で「皮革」を意味する用語は、ハイド (皮革)(英語版)(Hide)もしくはスキン(skin)である。
この用語の適用範囲として、生皮(英語版)、なめし革(Leather)、さらに拡大解釈して毛皮(Fur)も含まれる。
なめし動物の皮は、一般にそのままだと固くなったり腐敗してしまったりする。これらを防ぎ、皮を柔らかくして耐久性や可塑性を加え、皮革として利用するために必要な作業がなめしである。なめし加工を施すことにより、単に動物の皮膚だった“皮”から、製品に使われる”革”へと変化する。なめしの工程では、腐敗しやすい動物の脂を除き、たんぱく質(主にコラーゲン繊維)を変性させる。
また、柔らかくするために主に合成の脂(リンスと同じ)を再度入れる(加脂)。原始時代、人類は自らの唾液で皮をなめしていた。古代になり、植物に含まれるタンニンを利用してなめす方法が開発され(タンニンなめし)長らく使用されてきたが、現在では化学薬品で処理されることが多い。主にはクロムなめし剤(塩基性硫酸クロム)が使用されるが、その作用機序は皮のタンパク質とクロムの錯体を作って、耐熱性等の性能が向上し、革となる。さらに、タンニンなめし剤とクロムなめし剤などの金属化合物を組み合わせたコンビネーションなめしという方法も用いられてきている。比較的安価なクロムなめしが主流だったが、昨今の環境問題からタンニンなめしが見直されている。
原材料と種類

皮革の材料としては以下の動物が挙げられる。製品種類とともに記述する。
【哺乳類】

一般的な革であり、革靴に使用される革としては最大数量。一般に成牛の背中から脇までの皮を使用する。カウ・ブル等の分類があるが、基本的に全て肉牛の皮である。表面にエンボス加工を施すことにより、オーストリッチ・ワニ・ヘビなどの模造をすることも可能である。外見上の特徴は特に無い。

• ハラコ – 胎児から生後間もない仔牛の革。出産前に死んだ雌牛の腹にいた仔牛(腹子)から採れることが多い。ほとんど出回らない。現在は10kgまでの子牛を含めることもある。
• ベビーカーフ – タンニンなめしで加工された、胎児 – 生後3ヶ月までの仔牛の革。
• カーフ – 生後約6ヶ月までの仔牛からできる革。仔牛なので傷が少なく、しなやかで、高級品である。
• キップ – 生後6ヶ月 – 2年程度までの牛からできる革。ヨーロッパ原皮にはキップという言葉はない。小型のコブ牛をキップに含めることも多い。
• ステアハイド – 生後2年以上経過した去勢された雄牛からできる、最も一般的な革。
• カウハイド – 出産経験があり、生後2年程度経過している雌牛からできる革。一般的に、ステアハイドより薄く、柔らかい。
• ブル – 去勢されずに育ち、生後3年以上経過した雄牛からできる革。分厚く、強度がある。
• 内地物 – 国内で消費された牛からできる内地原皮を加工した革。一毛和牛(肉牛)、ホルスタイン(乳牛、去勢牛)などがある。
• ブライドルレザー – カウハイドに数ヶ月かけてタンニンなめしを施し、蝋を染み込ませた革。頑丈で、表面には白い蝋の粉(ブルーム)が浮き出る。
• Italian Vegetable Tanned Leather Minerva Box(イタリアン・ベジタブル・タンド・レザー・ミネルバ・ボックス) – ステア牛を原皮に、バケッタ製法と呼ばれる手なめし・手染めで仕上げた高級素材。
• Italian Natural Tanned Leather Buttero(イタリアンナチュラルタンドレザー・ブッテーロ) – 伝統的な職人の技術による植物性フルタンニンなめしを施した高級革。
• Italian Oiled Leather(イタリアン・オイルド・レザー) – スムースなオイルドレザー素材。

非常にやわらかい革を作ることも半透明にもできる。表皮の下には脂肪層があるので、牛革のように厚い革にはできないのが特徴。摩耗に強いので、ランドセルや靴の内革などに使用される。三角形にそろった毛穴は一目で豚革と判別でき、価値が低いとして扱われてきたが、近年は海外ブランドでもデザイン性を生かした衣料製品などに使われるようになった。特に、柔らかくなめしてガーメント(衣料革)に使われたり、硬く半透明にして(生皮)ランプシェードなど工作用に使われることもある。日本から輸出される数少ない革でもある。

臀部以外の比較的柔らかい部分は靴の内革に多く使用。
• コードバン(cordovan) – 本来は、スペインのコルドバ産の山羊皮である。それに似せた馬の臀部の分厚い皮も、コードバンと呼ばれ、高級ランドセルのかぶせ部分や名刺入れ等に使用されている。欧米で沼地などの狩猟でよく使用される狩猟靴にしばしば採用される。オイルドレザーのものもある。
• ポニー(pony) – 同じ面積の牛革と比較すると約半分の重量しかなく、柔らかく、軽い革。
• ホースフロント(horse front) – 首の部分に当たる革。キメ細かいが、摩擦抵抗が弱い。

• シープスキン – 柔らかいのが特徴。脂肪の穴が多いので、なめしても革に空隙(くうげき)が多く残り、断熱効果が高いので、防寒着にも多く使用される。
• ムートン – 羊の毛がそのまま残っている毛皮。第二次世界大戦時、フライトジャケットの極寒冷地用に使用され、防寒性が非常に高い。

山羊

• ゴートレザー – 羊皮より充実した繊維組織を持ち、強くやや硬い。銀面は特有の凹凸をもち耐摩耗性に優れている。ヤンピーとも呼ばれる。

カンガルー

近年特に使用が増えた皮革である。軽くて丈夫なのが特徴で、サッカー選手や陸上選手のスパイクシューズやオートバイ用ライディングスーツ(革ツナギ)などにも使用される。世界的に肉牛の需要が減少し、副産物としての牛革が減少するに伴い、徐々に採用された。基本部位は肉牛と同じく背中から脇であるが、カンガルーは二足歩行するため、革の形状も三角形に近い形を成しており、製造過程で若干の技術的困難が見られた。外見上は牛革と大差なく、見分けはつきにくい。

 

参照元
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9A%AE%E9%9D%A9
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BA%BA%E9%80%A0%E7%9A%AE%E9%9D%A9

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