
一般的なのはクリーム
乳化クリーム
乳化クリームとは、天然皮革の栄養を補給で使うクリームです。栄養の浸透性が高く、革製品を長く愛用するためのお手入れに欠かせないタイプのレザークリームになります。主な成分は油脂と蝋で構成されています。乳化クリームの使い方は、少量のクリームを指や布を使って皮革全体に薄く塗り伸ばして使います。
栄養分の高いクリームで塗り残しが多いと、カビの養分となるので注意が必要です。乳化クリームを薄く塗り、豚毛ブラシで全体をブラッシングすることで革本来の艶が出ます。
ワックスクリーム
ワックスクリームとは、天然皮革の艶出しに使うクリームです。光沢を出すのに優れており、外出直前に艶出しとして効果を発揮します。主な成分は蝋がメインで構成されています。皮革に潤いや栄養を与える効果はほとんどありません。
ワックスクリームの使い方は、乳化クリームで手入れした上から塗り重ねて使います。塗り重ねすぎると革そのものの通気性が少なくなるため注意が必要です。蝋の成分が多いため、少量であれば水分を弾いてくれる効果もあります。
革に対する艶出しや防水効果が高いクリーム。浸透性は低いので、革靴などのお出かけ前ケアに適しています。ツヤや光沢を出すのに優れているクリームで、いわゆる「靴墨」です。
デリケートクリーム
デリケートクリームとは、シミになりやすい天然皮革の栄養補給で使うクリームです。艶出しの効果はほとんどありません。主な成分は乳化クリームと変わりありませんが、水分を多く含んでいることからどの革製品にも使え凡用性の高いレザークリームです。
デリケートクリームの使い方は、指や布で薄く塗り伸ばして使います。柔らかく艶の少ない仔羊や仔山羊の皮革に向いています。天然皮革の風合いを大切にしたい場合にも多く使われます。薄く塗り伸ばした後は、柔らかな布で乾拭きすると良いでしょう。
皮革用クリームを使う前に知っておきたいこと
皮革用クリームを使ったお手入れはどのくらいの頻度でやるのが効果的?
クリームを使ったお手入れは頻繁にやる必要はありません。
革の種類によっても変わりますが、大体1カ月に一度のお手入れがベスト。念入りに手入れをしたいという方は2週間に一回程度でもいいと思います。
それ以上こまめにクリームを使うと逆にやりすぎて良い革の状態を保てませんので注意が必要です。
ですが、タオルで乾拭きは日常的に行いましょう。乾拭きを日常的にするかしないかで、月に一度のクリームによるお手入れの効果も変わってきます。
乾拭きですと手間もかからないので、毎日の習慣にしたいお手入れです。