毎日使うお財布ですからほとんどないかもしれませんが、久しぶりにあの革財布を使おうと思って取り出してみると「カビが生えてた」なんて事もあるかもしれません。
ここではカビの度合いや素材ごとにカビを除去する方法を紹介していきます。
お手入れをはじめる前に革財布のお手入れガイドもご覧ください。
<参考>【完全ガイド】革財布の失敗しないお手入れ方法とレザークリームおすすめ7選
目次
軽度のカビの場合 オイルレザー・ヌメ革編
クロスまたは使い古したTシャツなど
Step1. 硬く絞った濡れタオルでカビを拭き取る
まずは表面に繁殖しているカビをクロスで取り除きます。この時ゴシゴシと擦ってしまうと皮革を傷つけてしまうので気を付けてください。
またカビを取ったクロスは次のお手入れには使いたくないと思うので、くたくたになった綿のTシャツなどを使うのもおすすめです。
Step2. 陰干しする
風通しの良い日陰で完全に乾き、カビの臭いがなくなっていたらおしまいです。
軽度のカビの場合 起毛革編
生ゴムブラシ
Step1. 表面に付いたカビを落とす
起毛革の場合クロスではなくスウェード用のブラシを使ってカビを落とします。
サフィール クレープブラシ生ゴムを使用したブラシです。一方向だけでなく四方にブラッシングすることによって毛を起こし汚れを取り除きます。使っていくうちに生ゴムが汚れていきますがハサミなどでカットして元の状態に戻して使っていきます。短くなって使いづらくなったら変え時です。
Step2. 陰干しする
風通しの良い日陰で完全に乾き、カビの臭いがなくなっていたらおしまいです。
重度のカビの場合 オイルレザー・ヌメ革編
用意するもの
- クロスまたは使い古したTシャツなど
- カビ取りクリーナー
- レザークリーム
- 防水スプレー
Step1. 硬く絞った濡れタオルでカビを拭き取る
軽度のカビの時と同じように表面に繁殖しているカビをクロスで取り除きます。
Step2. クリーナーでカビを除去する
表面のカビが拭き取れたらカビ取りクリーナーで除去します。
スプレータイプのクリーナーの場合、直接皮革にスプレーするとシミになる可能性もあります。必ずきれいなクロスに付けてからクリーニングしてくださいね。
コロニル 汚れ落とし ライニガー油汚れのところでも紹介しましたが、このクリーナーはカビもしっかりと落としてくれます。容器を良く振って革が湿る程度にスプレーしたら、湿っている間に気になる部分を優しく擦ります。強く擦ると色落ちや傷がつくことがあるので注意してください。
なかなか落ちない頑固な汚れは同じ工程を繰り返します。
おすすめの革タイプ:スムースレザー、シープスキン
Step3. レザークリームで栄養補給
カビを除去することによって少なくとも皮革にダメージを与えることになります。
カビが除去しただけだとカサカサしたり、ひび割れることもあるので、必ず最後にレザークリームで栄養を補給してあげましょう。
レザークリームを塗り終わったら陰干しして完全に乾かしてくださいね。
コロニル 1909シュプリームクリームデラックスレザークリームと言ったらコレというほど認知度の高いレザークリームです。天然オイルのシダーウッドやラノリンを配合しているので、潤いが皮革の奥まで浸透します。保革効果や栄養効果、柔軟性に優れ深みのあるしっとりとした艶がでます。
また、無色の他に6種類のカラーバリエーションのクリームもあるので、補色しながらお手入れすることも可能です。
おすすめの革タイプ:スムースレザー
Step4. 防水スプレーをかける
仕上げに防水スプレーをかけて乾かします。ブラシで余計な防水スプレーを落として完了です。
M.MOWBRAY プロテクターアルファスムースやスウェード、ヌバック、ムートンなどなんでも来いのオールマイティ防水スプレーです。粒子の細かいフッ素で撥水を施すので、通気性もそのもままに強力な撥水効果をもたらします。おすすめの革タイプ:オイルレザー、スウェード、ヌメ革など様々な皮革
重度のカビの場合 起毛革編
用意するもの
- スウェード用ブラシ
- カビ取りクリーナー
- 保革剤
Step1. 表面に付いたカビを落とす
軽度のカビ取り方法と同様にスウェード用ブラシで表面に付いたカビを丁寧に落とします。
Step2. クリーナーでカビを除去する
表面のカビが落ちたらカビ取りクリーナーを使って毛の奥に入ったカビを取り除きます。
M.MOWBRAY モールドクリーナー除去力の高い有機ヨードが主成分でカビを除菌・除去してくれます。靴箱や下駄箱のなかにスプレーしても効果がありカビ予防もできるので無敵です。スムースレザーや起毛革にも使えてとっても便利。無臭なのもポイントが高いですね。
おすすめの革タイプ:スムースレザー、起毛革
Step3. 保革剤で栄養補給
オイルレザーやヌメ革と同様にカビ取りをすることによって、皮革にダメージを与えるので必ず保革剤で栄養補給してください。
陰干しして完全に乾いたら余分な保革剤をブラシで落としておしまいです。
SAPHIR スエード&ヌバックスプレーアーモンドオイル配合の栄養を補給し柔軟性を与えることで、シルキーな毛並みを保つことができます。撥水効果もあり防水スプレー要らず。また、18色ものバリエーションがあるので合う色があれば補色もできて一石三鳥なのも高評価です。
おすすめの革タイプ:起毛革
どうしても取れない場合はプロの力を借りよう
カビが生えてしまい色々試してみたけど取れないという方はプロの力で解決するかもしれません。
<参考>【東京都内】革財布の持ち込み修理ができるおすすめのリペア業者5選
まとめ
オイルレザーやヌメ革、起毛革それぞれ重度のカビを取る方法を試してもカビが根強く残っているのであれば、クリーニング専門のお店に相談することをおすすめします。
また、カビは「湿度」や「温度」、ほこりなどの「汚れ」がマッチするとどんどん生えてしまいます。
湿度が上がり過ぎないように設定したり、保管するときはクロスで拭いて少しでもほこりがついていない状態にするなどのカビ繁殖の根本原因もしっかりと改善していきましょう。